*この記事はシリーズ物の第三弾です。
目次
(長々しく書いてるので必要なとこだけ見ちゃってください。)
フィルムカメラの使い方〜買ってから写真を手に入れるまで〜(本記事)
ここでは35mm一眼フィルムカメラを例にして解説していきます。
晴れてフィルムカメラを買ったわけですが、あとはフィルムさえ買えば写真が取れるようになります。
ここでちょっと注意しておきたい点ですが、買った直後に一回もそのカメラで写真が撮らずに、例えばハニムーンや大事な集まりに持っていくというのは避けたほうがいいです。理由は万が一買ったカメラが内部故障していたという可能性がなきにしもあらずだからです。なので、まず買ったら、街ぶらぶらして安いフィルムで試し撮りするのがお勧めです。特に初心者の方は練習になるのでこのやり方がおすすめです。
フィルム写真の撮り方
フィルムの種類
白黒フィルム(例:HP5, Tri-X, Tmax, Acros)
カラーフィルム(例:Portra, Ektar, Kodak Gold, Fuji Color)
フィルムは大きく分けて2種類あります:白黒フィルムとカラーフィルムです。35mmと中判用の大きさが2つあるので、35mmカメラを使用している人は35mm用のフィルムを描いましょう。
白黒のフィルムとカラーフィルムどっちがいいの?と思われるかも知れませんが、あなたの好み次第です。(初心者ガイドでこういう答え方してごめんなさい、通常だったら自分もこういう答え方するやつ嫌いです笑)まあ最初のフィルムなので白黒フィルムで言ってみたらどうでしょうか?個人的にはデジタルカラーの写真を画像編集で白黒にしたのよりも、白黒フィルムで撮った白黒写真の方が圧倒的に綺麗だと思います。(カラーフィルムももちろん、デジタルにはない雰囲気がありますよ。ただ特に白黒が特にフィルムらしさが顕著に現れるって感じです。)
私はいつもPortra(カラーフィルム)とHP5(白黒フィルム) を使っています、晴れて気持ちいい日はカラーフィルムを使う傾向があります。晴れの日のカラーフィルムは凄く綺麗に写ります。フィルムに関しては特に初心者にお勧めするものはございません。なぜならフィルム同士の違いはなんとなくでわかる程度だからです。初心者なら尚更見た目の違いがわからないと思うので、とりあえず安いのを買っては如何でしょうか。私のよく使うフィルムも最初始めた時にそのフィルムをなんとなくで選んでそれからずっと使い続けてるって感じです。
フィルムのISOについて
実は同じ名前のフィルムでも違った数字がついていることが多々です。この数字はISO値となるもので、そのフィルムの光に対する感度を表しています。(デジタルカメラを使ったことのある人はISOという概念ご存知かと思いますが、それはカメラセンサーの感度のことです。フィルムも同じように感度ごとに同じようにISOが別れているのです。)私愛用のPortraフィルムを例にとると Portra 160, Portra 400, Portra 800と確か3種類有ったとおもいます。
そうです、この160とか400とか800がフィルムISOの値のことです。160が晴れの日、800が影のあるところで撮るのに適したフィルムになります。400はその中間です。ちなみに私が使うのはいつもPortra400です。まあだから同じPortraていう名前がついていても、中身は違うフィルムなのです、だから映え方とか微妙に違ってきます(Portra 400の方がPortra 160、800よりも個人的に綺麗な印象が、、)
デジタルカメラご使用の経験がある方ならお分かりと思いますが、ちなみにフィルムは夜に撮る分には適してないと前の記事に書いた気がしますが、このISOの低さがその様に申し上げた所以でございます。仮に夜にとるとしたら3200ISOのフィルムもあるっちゃありますが。
だからその撮る場所の状況状況で自分で考えてフィルムを選ばないといけないんですよね。夕方の薄暗い時以降に160ISOで写真取ろうとしても、適しておりません。夏の日差しがぱない海でISO800のフィルムも適しておりません。ちなみに、使い勝手の良い中間のISO400はスタンダードなので、どのフィルムの種類にもほぼ必ずと言っていいほど用意されています。じゃあずっとISO400使えば良いじゃん!という発想になるとおもいますが、それはそれで問題もあるんですよね。本記事の後半でまたご説明します。
だから、同じフィルムの名前でも数字が違う点は気を付けておいてください。
フィルムの装着の仕方
分かりやすいように絵を描いてみました。
カメラの後ろの蓋を開ける
フィルムをセットする
フィルムを巻く
が大まかな流れです
典型的なカメラを例にしてみました。ご自身のカメラによって順序が違う箇所あるかもしれません。
そういったカメラの使い方はネットにあるはずなので、ご自身でご参照ください。
ここまできたらもう一息です!
ピントの合わせ方
そしてやっとフィルムを巻けたらあとは、シャッターを切るだけですが(大嘘です)、フィルムカメラの大半はマニュアルフォーカスです。
言い換えると、手動でピント、焦点を合わせないといけないってことです。(デジタルカメラはシャッターボタンを軽押ししたら、自動でピントが合う様になってます。)
私もよく初心者の頃にボヤボヤの写真撮っていました。まあそれも醍醐味で楽しんでいたのですが。
昔のフィルムカメラは手動で焦点を合わしやすい様、プリズムというものが入っておりました。
カメラを除いた時に、真ん中に丸い線があるのですが、それです。
物を撮ろうとした時、その丸い線の中がカッパリ別れていたら、ピントがあってません。
しっかりくっついていたらピントがあってます。
言葉では超分かりづらいと思うので、またイラスト描いてみました笑
露出を設定する
最後になりましたが、フィルムカメラの多くはマニュアルなので自分で露出の設定をしなくてはありません。
「露出を合わせる」とは?:ISO、シャッタースピード、絞りの3つを調整して良い明るさの写真を撮ること。
「露出失敗しちゃった☆」とは?:ISO、シャッタースピード、絞りのいずれかの設定をミスり、暗すぎ又は明るすぎの写真を撮ってしまったこと。あ
個人的にフィルムカメラの最大の難関な気がします。いろいろ自分で調整して、写真の明るさ具合を調整しないといけないです。
明かりを調整できる箇所は3つです。
ISO
シャッタースピード
絞り
露出計という、光を測る器具を使って、これらを調整します。
1)ISO
ISOとは先に述べたとおり、フィルムの光に対する感度のことです。これは調節ていうか、フィルムをカメラに入れてしまったらもう選べないですね。私は基本ISO400で写真を撮っているので、他の2点をそれに合わせて調整しなければなりません。デジタルユーザーの方には凄くカルチャーショックがあるかと思います。
2)シャッタースピード
シャッターの速度のことです。シャッターが早ければ早いほど、写真がブレる確率が低くなります。
もちろんペットとかスポーツはシャッターが早い方が良いですね。それに対して食べ物の写真を撮るときはシャッターが遅くても、大丈夫です。
3)絞り
デジタルで全てオートで写真撮ってきたという方にはあまり馴染みのない言葉かもしれません。絞りとはレンズ内部を開いたり少し閉じたりして、カメラ内に入る光を表す指標でもあります。
よくF/ と表されたりもします。お持ちのレンズの種類にもよりますが、基本的にF2.7 〜 F16と絞りを変えれる設定になってるはずです。F2.7が一番広い絞り(一番光が入ってくる)でF16が一番狭い絞りです(小さすぎてもはやピンホールって感じで光が入ってきます)
実はこの絞りって光の量を調整するだけではないんですよね。みなさん、写真家が撮った肖像画でなんか後ろが良い感じでボケてる写真良いなと思ったことありませんか?絞りはこのボケ具合を調整するためのものです。
逆にボケなんていらん、しっかり奥行きも撮りたいんじゃー!という人は絞りをとことん締めます。(F16とか、F22とか)私はいつも肖像画はF2.7、街中の人々の生活F8、風景画F16で写真撮ってます。まあ大体ですけどね。場合によっては人の写真でもF16で奥行きしっかり撮ることもありますよ。
なので写真を撮るときは以上3点に注意しなければならないのです。どちらかミスったら明るすぎ又は暗すぎの写真になってしまいます。
下は暗すぎ写真の一例です。(フィルムの特性上、暗すぎよりも明るすぎの方が上手く写真が写るので、個人的に明るすぎの写真はあまり持っていません。ちなみにデジタルは明るすぎよりも、暗すぎの方が上手く写真が写ります。面白いですね)
だからこれらISO、シャッタースピード、絞りを駆使して写真を撮らないといけないのです。(露出計を使って)
背景のボケた感じで絞り大きくして撮りたくても、シャッタスピードが遅すぎたら、写真が明るすぎて何写ってるかわからなくなります。特に夏場の外は明るすぎてシャッタスピードを最速の設定にしても、少し妥協して絞りを小さくしないといけないんですよね(背景ぼやけた感じも薄くなっていく)そういうときは光の感度が鈍感なISO100、50ぐらいのフィルムを使ったりもできます。
先に必ずしも凡庸のISO400フィルムを使えば良いというわけではない、と述べたのは以上の理由からです。
(世の中NDフィルターというものも存在しますが、ここでは説明を省きます)
露出計は半数のフィルムカメラについています。動作がちゃんとしている場合は使えます。カメラ覗き込んだ時に右横にちょっこっと数字のミーターがあるって感じです。無い場合はスマフォのアプリとかで光測れます。「露出計」又は「light meter」で調べてみてください。
ちなみに単体の露出計はこんなのです↓ スマフォで光を測れるアプリがあるので、買わなくても大丈夫です。
なんかプロの人はこんなの使わなくても感で測れるみたいですよ。
プロじゃ無くてもSunny 16 ルールという測り方があるのですが、私は露出計ないときはそれで行ってます。
お勧めなので是非ググってみてください。今度暇があったら追記で教えときます。
ここまできたら、ピントバッチし、露出バッチしで文句なしの写真が撮れます。
写真を撮り終わったら(写真屋さんにいくまで)
フィルムを巻き戻す
写真屋さんで現像に出す
写真屋さんにまた取りにいく
のプロセスです。
フィルムは35mmだと1缶につき訳36枚撮れます(物によっては27枚、24枚までのもある)
訳36枚と言ったのは自分の最初のフィルムの装着の仕方によって、残りの撮れる数が変わってくるからです。私は36枚と書かれたフィルムでもいつも38枚ぐらい撮ってます。当たり前のフィルム装着をしている方は36枚になるでしょう。
いずれにせよ、最後までフィルム撮り終わったら、フィルムをいつもの様に巻こうとしたら手応えを感じます。あ、これ以上フィルムが伸びないってすぐわかるはずです。そしたらフィルムは巻き戻して元のカンカンに戻さないといけません。(フィルムの終了)
戻し方は、、、フィルムカメラの機種によって多様ですが、基本的に裏のリセットボタン的なのを押して、カメラ左上の小さいハンドルをクルクル回すというのが大半だと思います。良いビデオ見つけたのでこちらご参考ください。
プロセスとしては
フィルムの手応えを感じ、カウンターも36枚前後辺りにあればフィルムが終わったということ。
カメラ裏のリセットボタンを押し、左上のハンドルでクルクルしだす。(この時クルクルできなかったら、引っかかっているということです)
1分ほどクルクルしたら、スーッと手応えが変わります。フィルムが全部カンカンの中に入ったという手応えなので出してOKです。
写真屋さんに持っていけば完了!
ちょっとでも何かおかしいと感じたら中で問題が起きてるかもしれません。どのカメラの作りでも全部スムーズに終わるはずですが、もし少しでもこれ力入れないといけないのかな?と思ったら、多分それは何かが上手く行ってないはずです。写真屋さんにいって、「フィルム初めてなんですけど、多分上手く巻き戻せてないみたい」と伝えれば、対処してくれるはずです。巻き終わらずにカメラ開けたら、中の写真が全て没になります。
ちなみに恥ずかしい時に私は二本目のフィルム巻き戻しの時に、カメラが上手く巻けなくなり、あろうことかもう巻け終わったと思い、カメラを開いてしまいました。
やばっ!!!!!!と思い一瞬で閉じましたが、半分没になりましたね、、、、、悲しい。その後の直行したカメラ屋さんの店員さんがよくご対応してくれたので、カメラからきちんと、なんかいろいろいじってもらい最後には無事現像できました。半分ボツでしたが。
↓その時の写真
巻き戻し終わったら、お待ちかねの写真屋です。
フィルム現像を受け付けているところに行きましょう。
また「現像」はフィルムを薬品につける行為のことを挿します。なので、実際の写真を見るために、「印刷もお願いします」とか「スキャンしてCD・USB・メール・ラインでください」と頼む様にしましょう。
私はいつも写真屋さんにいくときは
「これ現像とスキャンお願いします。スキャンはCDかメールでいけますか?」といつも言います。
相場は35mmカラーだと現像とスキャン合わせて1300-1800円ぐらいでしょうか。これより高かったらプロ用のスキャンかもしれませんね。
当日で用意してくれるお店もあれば1週間ぐらいかかるお店もあります。
この写真屋さんに言って、現像したものを受け取るときは本当にワクワクして楽しいですよ。
もうなんかめちゃくちゃうせになるんですよね。行く毎日がクリスマスの気分になります
おわり
以上がフィルムカメラについての記事でした。
意外と使ってみたいっていう人多いと思うので少しでも役に立てれたら嬉しいです。
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